wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

大阪上町台地から都市を考える

昨日・本日と表題の科研シンポジウムに参加http://osaka-uemachi.sakura.ne.jp/2013/Sympo131222.html。当方はメンバーではないのだがゲスト・スピーカーとして呼ばれ分科会1で、古代寺院のいくつかが廃絶することなく中世に連続することの重要性について報告する。「平安時代の大阪」などというマニアックなテーマにもかかわらず、予想外に多数の市民が聴講しており、やや一般向けの補足を加えながら何とか時間通りに終えることができた。また旧知の考古学研究者も何人か聴講されており、いろいろ頂き物を得る。どうもありがとうございました。この科研の圧巻は発掘調査による標高・植生などをGISに落として示された弥生・古墳・古代・中世・豊臣後期の復元図で、当該地域の様相を具体的に知る上で大いに活用できるもの。本年度末には報告書が作成され、一般向けの出版も企画されているようなので、広く普及されるように望みたい。なお昨日は有志での飲み会・本日の懇親会でも色々教えていただく。昨日は飲み過ぎて本日は一次会で失礼したが、みなさまいろいろありがとうございました。