wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

服部龍二『日中国交正常化』

昨日は学会で午前中から二報告と討論(途中で昼食休憩と史料ネットの報告も)、全体会懇親会に部会懇親会と続き、いろいろな方とお話しできた。今年度は部会に全く行かなかったため身近な方も久しぶりで、10年ぶりぐらいの先輩をはじめとしてまさかという顔…

大泉啓一郎『消費するアジア』

昨日は別の記事を立てたため、電車読書の備忘録を記しておく。本書は書店で見かけて購入するかどうか迷ったのだが、統計資料が多数掲載されていたため衝動買いしてしまったもの。現代のアジア経済を見る際に、一国単位で捉えるのではなく、所得・消費水準が…

大阪住まいのミュージアム「第1回HOPE展住吉・平野郷・田辺」

本日は仕事前に上記展示会を見学する。割と大々的に宣伝されていたのでもう少し何か掘り出し物があるかと思ったが、ほとんどは既知のもので、住吉については去年の市美で出ていたものばかりだった。それ以外にビデオスペースで地元の方の回想が流されており…

小林英夫『日本の迷走はいつから始まったのか』

本日は授業終了後に雑用があり、四日連続で夕食は外、帰宅したのは九時過ぎで、家の雑用を処理しているうちにこの時間になってしまった。学生から集めたカードの処理というルーティン・ワークすら昨日から積み残したままで明日以降に持ち越しになりそうだ。…

寺内直子『雅楽を聴く』

土日は連続して別のクローズドの研究会・飲み会が続く。いろいろ勉強になったし、何れも旧知のメンバーといろいろ話ができて盛り上がったがさすがにきつい。そういうわけで本書は昨日には読み終えていたが、ずれ込んでしまったもの。まず雅楽について説明が…

藤井穣治『天皇と天下人』

本日は午前中に授業を済まし、一年半前に提出した自治体史原稿の初稿打ち合わせがあり(疑問点を指摘されたがすっかり忘れている)、久しぶりに北山で史料閲覧に浸る。そんなこんなで往復の電車で読み終えたのが本書。この間に関係すると思われる論考が著者…

武田尚子『「海の道」の三〇〇年』

昨日読み終えブログを書き出したが、あらすじを追っかけすぎて一時間かけても終わらないという時間の無駄をしてしまったのが本書。瀬戸内海・鞆の向かい側に位置する田島・横島について、島を基盤としながら外に出て行く生業である近世中期からの五島列島で…

相国寺旧境内・上京遺跡

本日は表題の現地説明会のために京都へ出かける。部屋を出てからクリーニング屋に出す予定のワイシャツを忘れているのに気づいて取りに戻るなどバタバタしたが、その間に雨が止むというけがの功名。まず阪急大宮駅で降りてバスで堀川通りを上り、一畳戻り橋…

斉藤利彦『試験と競争の学校史』

某所で紹介されているのを見て、後期の授業で予定しているライフサイクル論で利用できないかと考え、原著は1995年刊で新装文庫版だったが新刊で購入するhttp://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2920433。明治の小学校が試験漬けで、成…

国立国会図書館関西館

今日も北山は休み。河原町丸太町でもよかったのだが、このところ気にかかっていたことがあり、地下鉄・近鉄を乗り継いで新祝園駅へ。近鉄は相変わらず高いが連絡はスムーズで、駅でもスルッと関西がつかえないものの奈良交通バスはすぐに接続していた。訪れ…

平雅行『歴史のなかに見る親鸞』

本年度は親鸞を宗祖と仰ぐ教団関連の大学で講義を持たしてもらっている。いまのところ講義で仏教関連は六勝寺・御願寺領ぐらいしか取り上げていないが、理論武装のためということもあり購入して読了したもの。著者の親鸞論は中世史学界では確固たる地位を占…

森平雅彦『モンゴル帝国の覇権と朝鮮半島』

金曜日に書店で見かけ、来週の授業用に購入して読了。このテーマについてはそれなりに勉強してきたが、蒙古襲来史もしくはモンゴル帝国史で、高麗史については長期にわたる抵抗と出陸、その間にあった三別抄による日本への援軍の呼びかけ、国王がモンゴルか…

鈴木康之『中世瀬戸内の港町・草戸千軒町遺跡』

草戸千軒については現地や広島県立歴史博物館も訪れたことがあり、いくつかの概説書とともに著者の個別論文についても勉強させてもらってきた。そういうわけで2007年に刊行された際にはもうよいかと思い購入しなかったのだが、少し前に古本屋で見かけて衝動…

趙景達・宮嶋博史・李成市・和田春樹編『「韓国併合」100年を問う』

今日はダラダラと授業準備で、表題書は前日には読了していたもの。以前に取り上げた国立歴史民俗博物館編のものとセットで刊行されたものだが、本書のほうは『思想』2010年1月号を再録したもので、新本では見送ったのだが古本屋で見かけて、最後に63点の史…

サラエボ、希望の街角

今朝は珍しく淡路から座ることができて、ひたすら眠りにつく。降りる手前からどういうわけか隣に座っていた女子学生が気になり、何度も見てしまう。教室に入ってようやく受講者として見覚えがあったためであったことに気づいたが、向こうは変なおっさんだと…