wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

篠原初枝『国際連盟』

著者のことは知らなかったが、あとがきの謝辞に出てくる研究者名と著者略歴にある研究書のタイトルにひかれて購入・読了してみるhttp://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/05/102055.html。連盟の概説としてはまとまっていたが、国際関係全体の中での位置づけに…

野本寛一『生態と民俗』

遅ればせながら某文献目録により購入し、本日までに読了するhttp://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1598732。巨樹・アカマツ・クロマツといった木がつくりだす生態系と人による利用と伝承、ハブ・鹿・猿・蛙・狼・鮫といった動物をめぐる生態系…

法勝寺八角九重塔基壇跡

京は朝から京都まで現地説明会に出かける。朝出かける時に雨が止みかけていたので、折りたたみ傘にしたところ、京都は本格的な雨で、しかもあわてて通勤用の靴を履いてきたため、足場の悪い現場で汚してしまう。そういうミスをしながら、しかも原稿が進まな…

山梨が・・・

昨日(今朝)は3:30まで原稿に取り組むつもりが、何のことはない12:00で挫折してしまう。結局は6枚程度しか進まず、まだまだ先は長い。7月3・4日には山梨で研究会があるhttp://www1.odn.ne.jp/sanbunken/chuusei2010_1.html。この春に関係するテ…

清水克行『日本神判史』

中世後期から近世初頭に行われた湯起請(熱湯に手をつけてやけどの有無で判断)・鉄火(熱した鉄をつかみ~)を神判として、その背景にある観念を分析。本書の最大の成果は、事例の集積(巻末に表あり)により両者が流行した時期が明確になったことで、湯起…

門脇厚司『社会力を育てる』

今年の学生、特に某大学は例年より著しくひどい。どうも昨年までの3回生中心から、2回生中心になったのが原因のようで、「ものづくり」などできるのかという受講者が半数以上を占める。そうしたもやもやのため衝動買いしてしまい、金・土で読了した。社会…

同窓会

昨日は同窓会で岡山へ行く。少し早めに出て岡山城に立ち寄るも、事前準備の不足で充分に見ることができなかった(後でHPを確認すると、宇喜多・小早川・池田の石垣があるという)。続いて県立博物館に寄るが、雰囲気は20数年前と全く変わっておらず少し…

テレビ番組二題

夕食時にNHK教育サイエンスZERO「”願望実現”医療」を視聴。幹細胞の冷凍保存、体外受精による着床前診断での遺伝病排除・男女産み分け、難病の子どもと同じ免疫の受精卵から子どもを誕生させて幹細胞を移植する「救世主兄弟」など、アメリカ医療の現…

堀江則雄『ユーラシア胎動』

かつてシルクロード交易で栄えたユーラシア内陸部が、再び発展しつつある姿を示した現状報告。2001年6月成立の上海協力機構加盟の中国・ロシア・カザフスタン・ウズベキスタン・キルギス・タジキスタンは、両大国とそれをバランサーとする地下資源豊富な中…

須藤護『木の文化の形成』

4月に衝動買いをしてしまい、ようやくローテンションが廻ったため読了する。樹木の種別の利用方法、南会津の里山をめぐる習俗、木工生産と夏場と冬場で場所が異なる居住の様相、木材の伐採・運送・加工、漆器と木地、吉野における桶・樽生産の特質などがまと…

『毛吹草』

仕事の帰りに天王寺の古書店で見つけて、400円で購入。状態はさほど良くないが、絶版本としてはそれほど高くない価格http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/30/4/3020010.html。ここ数年で大阪の古書店事情は暗転しており、かつて双璧だった梅田東は店をたたみ、…

京都民科と大阪歴科協

ここ数年方向性を模索していた京都民科の新体制号『新しい歴史学のために』276号特集グローバル化する世界と歴史学の課題と、大阪歴科協『歴史科学』200号記念号大会特集新自由主義時代の歴史学の課題を考えるほか(あわせて201号も)が届く。同じ歴科協組織…

藤木久志『中世民衆の世界』

著者は戦国大名研究からスタートし、90年代に「自力の村」論で大ブレークした研究者。故網野善彦が同時期に商業・都市の無批判な讃美に転じるなかで、著者の飢饉・自力救済の苛酷な中世社会で生きるたくましい民衆像は、関東の若手を中心に絶大な支持を受け…

掃除機購入

仕事の帰りに、掃除機を買うために量販店に立ち寄るが、値段にびっくりする。19800円・29800円といったものが並んでおり、最初は信じられなかった。どうもメーカーは機能の高度化により高価格帯商品を作り出しているようで、この値段になっているようだ。正…

家電の寿命

本日は自主的研究日(専任ではないので設定はされていないが・・・)。天気も良かったので布団を干して掃除機をかけるが、動かない。中を明けてみると紙パックが溢れていたため、新しいものを電気屋に買いに行き、中を掃除すると動き出した。それで安心して…

内山節『共同体の基礎理論』

題名は言わずとしれた戦後社会科学の名著を意識してつけられたもの(一応読んだが、余り印象には残っていない・・・)。著者は外来語の共同体が人間のみの共同体を指すのに対して、日本における共同体の特質を自然と人間の双方を含むものと理解する。歴史学…

矢田俊文『地震と中世の流通』

いただきもの、感謝申し上げます。第Ⅰ部中世考古学と物資流通が、1中世水運と物資流数システム・2中世の物資流通と瀬戸内地域・3文献史学と陶磁器流通・4中世瀬戸内の流通と文献史学、第Ⅱ部地震と集散地の被害が、1明応地震と太平洋海運・2地震被害と…