wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

増田美子編『日本衣服史』

http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b51544.html 某古書店で安く手に入ったので購入し、火曜日までに読了した。執筆者4人全てお茶の水女子大学大学院家政学研究科被服学専攻の卒業生ということもあって、衣服の形態に関する叙述が殆どだが、図版が少ないため…

泉湧寺から東福寺へ

講義終了後に、泉湧寺・東福寺と附属の塔頭群を廻る。京都の研究をして、新善光寺などの文書を使っているにもかかわらず、これまで実見したことがなく、東福寺で期間限定の特展が開かれるのを契機に行ってみた。泉湧寺は思った以上に大規模な寺院で、近世・…

時効撤廃、なんという国

殺人事件の時効が撤廃されるとのこと。世界でもあり得ない話だろう(ドイツはナチス犯罪の時効を設けてないが、時期が来れば廃止されるはずだ)。100年前の事件についてどうやって捜査するのか、警察が合法的に書類を隠蔽できる以外に何のメリットもない。日…

『新修神戸市史歴史編Ⅱ古代・中世』刊行

大村は第7章鎌倉時代の社会と文化のうち第3節流通経済の進展と悪党、第9章兵庫津と荘園のうち第1節兵庫津の発展と兵庫北関の1南北朝・室町期の兵庫について執筆しています。諸事情から急遽おはちが回ってきた仕事ですが、鎌倉から応仁の乱までにおける兵庫…

JR福知山線脱線事故

あの日は自宅にいたため、一日中テレビを付けていた。その後も数日間はニュースをかぶりついて見ていた。それ以来、自宅でニュースを見ることはなく、それほど衝撃的な事件だった。その翌々年から福知山線の延長線上にある学研都市線を利用する学生が多数を…

栄原永遠男先生退職パーティー

昨日は3月末で大阪市立大学教授を退職された(現特任教授)栄原永遠男先生の退職記念パーティー(写真を取り忘れ)。久しぶりにお会いする方もあり、結局は3時過ぎから日が変わる直前まで飲み会になり、気持ちよい時間を過ごす。先生は古代史研究の泰斗とし…

食器乾燥器

昼前にジュンク堂難波店で買い物。相変わらずガラガラ、どういうわけか至文堂日本の美術が見当たらない。授業は学生の話し声が耳障りで何度も怒鳴り喉が痛い。これまでは一度注意すればおとなしくなったのだが、これが続くとしんどい。帰りはカード集めに手…

勧修寺文書

昨日は昼から京都府立総合資料館で影写本めくり。京大蔵勧修寺文書中に鎌倉以来の未翻刻の売券類が大量にあることに気づく。少しは筆写したが、息長い作業になりそう。

池上俊一『森と川』

刀水書房刊http://www.tousuishobou.com/sekaishinokagami/507-7.htm 月・火の電車内で読了。フランスに設けられた多数の川関、大量に消費された鯉、炭・材木消費、鶴(妖精)の恩返し?など、これまでの自身の西欧中世史レビューで見落としていた論点が多数…

校正

明日の予定を切り上げて、校正作業にかかり、ようやく半分を終える。自分の原稿ではないので、余計に気を遣う。そうはいっても初校で見落としていたものが多数見つかり、相変わらずとはいえ情けない限り。まあ今日は少しはゆっくりできた。また明日からは外…

篠田謙一『日本人になった祖先たち』

授業準備のために急遽購入して速読。図表が多くわかりやすい。とりわけ縄文人骨のDNAから多様だったことは、単純に一括する議論を覆すもので興味深い。https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00910782007 それにしてもあわただし…

後藤明『海から見た日本人』

某シラバスに書いてしまった授業計画のストックがないことに気づき、先週金曜日に購入、月・火・水で読了。著者は昨年に某学会で実見したような気がする。内容は海人に焦点を当てて、移動する人々を捉えたもの。各地へのフィールド・ワークに裏打ちされた博…

『日本の近現代史をどう見るか』

岩波新書http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/2/4310510.html。金・月で読了。各巻の補足的発言を1~9巻の著者が行い、総括を成田龍一氏が担当(当初は宮地正人編の予定が岩波新書編集部編となり、宮地氏の存在は消えている)。当初の読了後と同様に井上勝…

『愚昧記』上

ジュンク堂難波店で購入http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-namba.html。はじめて訪れたが蔵書量は大阪一。客はまばらで果たして成り立つのか。『愚昧記』は藤原実房による12世紀後半の日記で、自筆原本に虫損が多いこともあって、これまでほとんど活字に…

拙稿「中世京都のクラと土倉」刊行

千田嘉博・矢田俊文編『都市と城館の中世』(高志書院、http://www.koshi-s.jp/)所収が刊行されました。原型は2006年12月に報告したもので、2008年春には原稿化していたように記憶していますが、某巨大科研の頓挫などの事情もあり、刊行が遅れてしまいまし…

斎藤慎一『中世を道から読む』

火・水の通勤時に読了。関東を素材としているため土地勘がないが、内容に大きな違和感はない。興味深いのが15世紀で鎌倉街道が主要交通網から外れ、16世紀に別のルートが出現することだ。畿内でも同時期に転換があり、その理由が問題となる。

新年度授業開始

今日からいよいよ新年度の授業開始。京阪電車は観光客で満員に。授業も2限はあふれていたが、3・4限は閑古鳥。必修科目の隙間に入れられるためにこういうアンバランスが発生してしまう。写真は昨日に続き、三岳山の山伏集落とされる野際の共同墓地。墓地…

金光寺宝篋印塔

夜久野町史の打ち合わせで福知山へ向かうが、JRの事故で遅れてしまう。せっかくの機会なので、町史でも取り上げた福知山側の山岳寺院を案内してもらう。多数の石造物を堪能したが、なかでも金光寺宝篋印塔は圧巻。総高3.8mで、石清水大乗院跡の五輪塔…

新年度打ち合わせ会

非常勤先の新年度打ち合わせ会で京都へ(日程がかぶったため全く新規のほうへ行く)。思いもかけない先生が4月から特任教授になられていたり、旧友の同僚、同じ自治体史に関わる方などとお話しする。狭い業界ならではの事態。来週火曜日から7月末までの授…

ご挨拶

昨日をもって、大阪工業大学情報科学部嘱託講師の任期を終えました。三年間お世話になった方々に感謝申し上げます。今日からはまた非常勤講師として活動していくことになりますが、相変わらぬご厚誼・ご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。 無所属にな…